TENET@遊馬りん

久々に不動宮メンバーと映画にいってまいりました。

前々から気になっていた映画TENETです。

(ネタバレあるので見てない方はあまりおすすめしませんが

読んでも更に意味不明になるだけかも^^;)

もうこの映画自体は謎についていろいろな解釈をいろいろな方がしているのですが、

占い師的視点で見て、すごく面白かったので

ちょっと書き留めておこうと思います。

インターステラーやインセプションも惑星と時間、

時空の感覚がとても前面に出た作品だったので、

占星術で

遠いはずの惑星感覚を

人間の中に感じるということを日常的にしている私には

大好きな作品ではあるのですが、

このテネットは、タロットのスプレットのように、

未来を先に知ることにより、対策を立てていくために

人間が時を逆行するようなストーリーです。

占いの結果が悪いとなれば、対策を考え抗うのが人間なのですが

過去に遡りその時代の世界を崩壊させてでも、

時が前に進むことに逆行してでも世界を変えようとする

名無しの男性(俳優さんはデンゼルワシントンの息子らしい)

時は土星が司るサルトゥヌスの管轄です。

もうすでに封切前から出回っている情報ではありますが

この映画の敵役セイターSATOR

度々出てきて姿をあらわさないAREPO

最初のシーンのOPERAハウス

空港の美術品保管庫ロータス社ROTAS

これは1世紀頃にはもうあった回文

【SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS】


から組み立てているようです。

クロスされて出来上がるTENETという言葉、

実はラテン魔法陣

SATOR

AREPO

TENET

OPERA

ROTAS

マイバースディ世代にはなつかしのマーク先生が広めた

TRAPASとかも恋のラテン魔法陣ですね。

【農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする】という意味なのですが、

農夫のSATORは農耕神サルトゥヌスの隠喩でもあるらしいので

サルトゥヌスは土星(サターン)を司りますから時の神です

これは土星の魔法陣

492

357

816

楯も横も合計すべて15になるようにできています。

老いも死も時がもたらすものですから

土星は厳しい星なのですが、厳しい季節を乗り越えて規則正しく

時が回るからこそ、農作物も育つし春も訪れるのです。

この馬鋤きというのは輪ですね、

TENETは TEN(10)タロットカードでいうと

運命の輪の10です。




私はTENETでイメージした運命の輪の10はライダーウェイトじゃなくて

小学生の頃初めて買ってもらった1JJタロットの方の10

この絵の上で騎馬戦みたいなことになってる人達とかも

10分の挟み撃ち作戦や

目隠しで運命の輪を回す女神フォルトゥナの立ち位置が

キャットかなとか

TENETに見えてきます。

1JJ自体(一人のジュノー・ジュピター)という意味なので

ラテン回文にキリスト教色の入るライダーウェイトは少し違う感じがしました。

キャットってギリシャローマ女神の彫刻みたいな容姿ですしね。

さらに、ほぼラストには、セイターがボートで引きずられ、

ピラミットから救出される時の二人も縄で足から引かれて

セイターの足にまで縄をつけて引くシーンとか必要ある??と

施設もピラミッド型だし、もう儀式かと。

疑問を感じて、これをあえてやるということは

タロットの12枚目、吊るされた男…。

これをビジュアルとして出したかったのかなと思ってしまいます。

10も時間の番人が見守るひとつの終わりなのですが

12という数字は時に縛られた人間をあらわすのです。

魂が拘束されて、やがて英雄とか聖人になるのですが

延々と耐える時間を内観するような状態で、

TENETはものすごい早い展開の映画に感じますが、

時間は同時進行で様々なことが交錯して、

長いようで一瞬の黄昏。

主人公の名もなき彼は、時に吊るされて

人類を救っていることにより、ニールがキャットの息子かも?と考えると、

キャットと関係を持つとかではなくとも、

キャットは人類に対しての運命の女神で、

名もない彼は、人類の父的な感じなのかなと、

ある意味封印者として

時の番人のようなポジションをセイターから引き継ぐような

重い意味合いも出てくるでしょう。

最後のシーンでニールは目の前で死ぬことが予感されてはいますが、

そのニールのリュックに五円玉みたいな輪がついていることも

運命の輪的で、私にはぐっときました。

タロット者としては、

10(TEN)の次は11なのか、8なのかというループ問題もあり

(これは長年いろいろな方がいろいろな考えがあり長くなるので略)

あるからこそ、私には、10から12までの壮絶な道のりが

じわじわ来ます。

他の見た方とは違う視点になっていると思うので、

また解釈は変わってくると思いますが。

たしかにまた観たくなる映画です。

平日昼の映画館は、ただでさえ一席空けの席配置のところ

ガラガラで、サイドの手のところも消毒して

安心して楽しめました。

映画館の灯を消さないためにも、2回目行っちゃおうかなと

思っています♪






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