おかると愛好家・聖地をめぐる2


トーへの坂道を登りはじめると、
道沿いの住宅地のドアに、タルチョ(チベット仏教の5色祈祷旗)がかかっていたり、
ニワトコのリースとか月の三相女神のマークとか、窓辺に仏像があったり
ドアや窓に、いろいろなシンボルが
けっこうかかっていて、街を歩く人々も、
みんな同業者だらけにみえるくらい、
みんなエスニッカーとか毎日がハロウィンとかヒッピー的な服の方がたくさんウロウロしています。
バスの乗り降りにしても、
グラストンベリーに近づくと、
男性のロン毛率と、ズボンの裾広がり率が高まる感じ。(ロンドンではタイトな方がほとんど)
私もいつも通りのエスニッカーなので、自転車で高円寺にお香買いに来たような親近感がわきました。
トーへ向かう途中の住宅の一つの窓辺に、
カルドロン(魔女の鍋)と仏像と女神マートの置物が鎮座していたり、
家の外も、中も植物でジャングルみたいになっている家とか(廃屋ではない)
ドア前に、○月○日月とハーブのワークショップをやります云々という告知や、
写真アップするのが申し訳ない位不器用な
(お友だちには会った時にみせよう)
フェルトでトーの風景を縫った、ラベンダーポペット3£の無人販売とか。
あとLARPの練習に行くのか、長いバトンを体の一部みたいにかっこよく回しながら歩く二人組が、教会のケルト十字モニュメントの前を通るとき、キマりすぎて違う時代をみているようでした。
昔は大規模な修道院があったけど、
今のグラストンベリーはちょっと違って
他の街のように
絶対的権威‼巨大なキリスト教会ドドーン!という威圧感がないので、
怖さが薄く、クリスチャンじゃない外国人が気楽に歩きやすいのも良いです。

住宅街を抜けてどんどんのぼって、
トーが近づいてくると、
すごく風が強くなってきます。                      
巡礼の道というみたいですが、厳かな感じというより、普通に犬の散歩に来てる近所の人もいて、なんだかほのぼの。
リュックに繋がりの悪いwifiとか、全く使う機会の無い雨具とか、重いし部屋に置いていきたいと感じていた物の重みが、
強風の中、歩いていると
荷物も重いし・私も重いし、飛ばされる心配がなくて大丈夫♪と、安心感がわいて
さっきまでの価値の逆転を感じました。(^_^;)     

登りきると爽快感と脱力感がすごい。
こうして見上げると、何か生き物みたいで
大魔人みたいに動き出しそうなかんじです。
かなりの高さで、風も強いのですが、
トーのわきで、魔女さん的な服を着た方が、ペンデュラムを試していました。  
トーの中にはベンチがあり、座ることもできますが、ちょっと落ち着かなくて、
風が強いのと高いところだからなのか、揺れてるような感じがして、すぐ近くも落ち着かないので、
数メートル離れたところに座って水を飲んで
ひと休み…
……
……
…日差しが暖かくて眩しい…
ハッ(゜ロ゜;

連日のハードスケジュールと慣れない丘登りのせいか、
気がついたらそのままうっかり1時間近く寝ていました(^_^;)
警戒度高くしてるはずの海外でもやってしまった。。
現金やパスポートなど異変がないか急いで確認しましたが大丈夫。
気持ちよかったけど、ロンドンへとんぼ返りのスケジュールなので、
食事とかお店とかを見る時間がほとんどなくなりましたァァァ(T_T)
でもかなりすっきりしたので、足取りも軽く
転がらない程度に素早く丘を降りてチャリスウェルへ。

丘の下にある、井戸・チャリスウェルは聖杯伝説の残る泉で、スピリチュアルなインスピレーションが湧くところなど言われている素敵な庭園です、
ちゃんと入場料を払って入るところで、瞑想や思索などもできるよう整えられた所なので、本当はゆっくりしたいのですが! 
瞑想をしている方や、何かノートにたくさん書いている方々(みんな一人できてる)を
横目に、競歩で見て回って、
また寝たら大変なのと時間が気になり座っていられないので数分だけベンチと木の下で
慌ただしく休憩。。
ちょうどフランス人の中学生くらいの団体がワイワイしてきてたので、
鉄泉を飲んで入れ代わりに立ち去りました〜。
なぜかここの売店にも仏像やパワーストーンにオラクルカードなどが売っていて
聖杯伝説の場所ではあるけど、キリスト系というわけでもなく、下の商店街と似たニューエイジ系物販で意外でした。
十字架のシンボルも無いし、宗教色が緩くて気楽です。
なんと日本では食べログレビュアーを地味にやってたりする私が、
夕方までランチも食べてない〜(^_^;) 
急いで適当なパンをいくつか買って
オカルトショップとか、小路地とかを競歩で巡ります。 
ゆっくり物色したり買い物する暇はなく
  くやしいので写真や動画はとりまくりです。    
行きに覗いた感じだと、
四割くらいはお土産的雑貨(中国製の樹脂置物とかインド製の真鍮製品とか仏具)  とエスニック雑貨と衣料とパワーストーン関連で、長年仕事で関わってきたジャンルなので、
多少想像はつくけど……
小路地の奥にはマジカルオイル(自家製っぽい)やキャンドルなどの本格的な魔女の店もあり、
やっぱり1時間くらいはゆっくりみたかったな〜!
連日様々なオカルトやスピリチュアルなイベント&ワークショップが行われているようです。
夜に丘に登ってウェーイ!みたいなイベントや
町中の絵画教室で、油絵でセフィロトの色などを表現する謎のワークショップなどもあって
いろいろ面白そうでした♪
バスに乗り込み、グラストンベリーの街を後にしました。
通りがかりに買ったパンをやっと
バスの中で食べられましたが、
夕方5時のランチはやたら美味しかったです。
お店まで見て回りたいなら、
グラストンベリーは最低一泊はしないと時間が足りないなあ…。
日帰り往復8時間はやはり厳しいです。
ブリストル・テンプルミーズからの
帰りの電車をまっていると、
直前のホーム決定の後、またホーム変更があり、
1つ前の駅で深刻な事故があり
予定の列車は折り返し運転ができない?というようなアナウンスがあり、
遅れて代用の電車が来て違うルートで帰ることになり、
昨日来たバースを通って、
ロンドンについたのは夜9時半を回っていました。
もうグッタリ。
明日帰るなんてさびしいものです。

日が暮れだしたサマセットの林

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