おかると愛好家・世界遺産をめぐる2

午後はローマ軍が駐留して拠点となった
温泉地バースを巡ります♪

イギリスの建物を見ていると、
地震がなくてほんとに羨ましいなあと思いました。
2、300年普通に住んでる家とか、The固定資産という言葉通りの手堅さに痺れます。
日本の建物は地面が揺れちゃうから
固定資産というには固定してる感が弱いなあなんて…( ´△`)

バースは、イギリスでありながらローマ時代の史跡と、ローマ風を意識して建てられた建物の多い別荘地として発展した側面もあるので、
街の雰囲気が、ロ〜マンなテーマパーク感に溢れています。
バスガイドさんに、
バース市内を歩きながら、
半円形のロイヤルクレッセント(貴族の集合住宅地)や
伝統的なゴシック建築の教会、
プライドと偏見とかの作家さんジェーン・オースティンの記念ハウスなどを案内していただき、
一旦解散、
私はおなかがすいていたので、
パブでフィッシュ&チップスと地ビールのような黒ビールをいただきました♪
ロンドンのパブは夜覗いても混んでいて入る気がしないし、
テイクアウトで済ませていたので、
空いてるお店でゆっくりいただけてほっとしました。
美味しくてこれ一皿でおなかいっぱいでした♪
さて、バースはお風呂のbathの語源になった場所ですから、
元祖ローマンバスを見なきゃです♪ 
入り口の天井がすごい。
ローマンバスは荒廃して土に埋もれていたので、発掘されてからバース市が再構築して、
出来るだけ忠実に再現したお風呂部分と、
博物館展示部分を交互にみることができる順路になっていて、
ローマンバスをみたと思ったら展示コーナー→また違う角度からローマンバスをみて、
出土品の展示→また別のローマンバス、
映像展示などを見て→源泉〜次の展示→…
と同じような展示が続かないよう工夫された構成で、よく考えられていてすごいと思いました♪
元々地元では古くからスリス女神の泉とされていましたが、
ローマ軍の侵攻で、
ローマのミネルヴァ(アテナ)信仰が、
スリスと習合して、
スリス・ミネルヴァとして信仰されるようになったとのことでした。
観光名所として整備されてから作られている
ローマ風のミネルヴァ像はもちろん美しいのですが、                                                        
昔から壁に掘られて出土した感のある
ミネルヴァよりスリス寄り?の説明のない像が泉を挟んだ向こうの壁に見えて、それが
すごくイキイキして見えて、生きてるみたいでドキっとしました…
そしてその近くに、泉の女神に呪いの頼みごとをする銅板が大量に発掘されましたという説明パネルがあり、
"私のシャツを浴場で盗んだ奴が何かしらの報いをうけますよう、泉の女神にお願いいたします"とか、私の小銭を盗んだ人がお金を落としますように〜というような、

呪い(のろい)と音声ガイドで解説されていましたが、
いろいろな小さいお願いが
(対価を考えると大きな呪いは怖い)土着的な風習らしい感じで、
なんとなく土着的な雰囲気を残した生々しい像をみると、叶えてくれそうで、
でも、ぽこぽこあふれ出てくる泉に呪う気持ちを沈めて流してくれるような機能もあったのかなあとかいろいろ想像の余地もあり、
そういうフォークロアが大好きな私にとって、来てよかった気持ちが盛大に沸き上がる瞬間でした♪
それから、生け贄を捧げて、生け贄の肝臓を日の下に置いて、腐り方で占う
腸卜(ちょうぼく)相(占)の解説もあり、
ストーンヘンジは絶対いきたい!と思っていたけど
バースは定番コースでセットなんだな〜という感じで、特別な期待はなかったのですが、
実際行くとみどころ満載の
楽しくて、もう何日か滞在したくなる充実した場所で大満足でした♪

帰りの車内でガイドさんが、このツアーでの何かあれば疑問と
それぞれのホテルのある駅を聞いて回ってくださり、
「その駅は終点まで乗らずに、
途中グロスターロードに停まるときあなたは降りて、
左に行った所の地下鉄のこの駅を使ってピカデリーラインに乗ればラッセルスクエアに最も近いルート♪とか、教えてくれたりして、
細やかなサポートにびっくり。
近くの席の韓国系の方がグロスターロードを聞き取れなかったみたいで
ゴースト?Ghost?怖い??とか質問していて、私が平たい日本語発音で
「ぐろすたーろーど」だよと言ったら、わかったみたいで
英語母国語でない人達同士のもんにょり共感も勉強になったし、
充実したツアーに参加できて
幸せでした…(*´ー`*)
ガイドさんの当たり外れがあるのだとしたら、プロ意識と思いやりにあふれたガイドさんに当たって本当にラッキーだと思いました。。
占い師もこうありたいですな。。

ホテルのお部屋から見えたラッセルスクエア(という公園)の眺め。
日本から練習用にウィルトのタロットを持ってきていたのですが、
寝る前に用意はしたものの、疲労で練習することなく眠ってしまいました。
毎日素晴らしいものをみて、
どんな夢をみるかなあとかも楽しみにしてましたが、出発する日に強烈な夢をみただけで
イギリスでは疲れすぎて夢の記憶がいっさいありません( ´△`)残念。 
写真はバースの最終集合場所。 

明日は自力で郊外へ行きます。

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